プロンポン エリアガイド
「バンコクの日本人街」と呼ばれるプロンポンの全体像を、駅とモール、公園、ソイの個性、そしてリトルトーキョーまで、日本人の目線でまとめました。
プロンポンは、バンコクの大動脈であるスクンビット通りの中心に位置する住宅・商業エリアです。BTSプロンポン駅(E5)を核に、高級モールが立ち並ぶ都会的な顔と、緑の多いソイ(路地)に住宅が続く落ち着いた顔をあわせ持ちます。世界有数の規模といわれる日本人コミュニティが暮らし、日本食、日系スーパー、日本語対応のサービスが集まることから、日本人にとってバンコクで最もなじみやすいエリアのひとつです。
BTSプロンポン駅(E5)— すべての起点
エリアの中心はBTSスクンビット線のプロンポン駅です。隣のアソーク駅(E4)でMRT(地下鉄)に乗り換えられ、繁華街トンローは反対方向に一駅。サイアム方面へも乗り換えなしで移動でき、バンコクの主要エリアの多くが30分圏内に収まります。駅はスカイウォークでエムクオーティエとエンポリアムに直結しており、雨季のスコールや日中の暑さを避けて移動できるのも日常的には大きな利点です。
EMディストリクト — 3つのモール
駅を挟んで向かい合うエムクオーティエとエンポリアム、そして新しく加わったエムスフィア。この3館は「EMディストリクト」と総称され、プロンポンの商業の中心です。
- エムクオーティエ — 北側にあるフラッグシップ。上層階の螺旋状に連なるレストランフロアと、地下のグルメマーケット(高級スーパー)が生活の頼れる存在です。
- エンポリアム — 南側の老舗モール。落ち着いた客層で、スーパーやフードホール、デパートが入り、駅とスカイウォークで直結しています。
- エムスフィア — 3館の中で最も新しく、若者向けのショップ、飲食、イベントスペースが中心。夜遅くまでにぎわう、これまでのプロンポンにはなかったタイプの施設です。
ベンジャシリ公園 — 街の中の緑
エンポリアムの隣、駅から徒歩数分のベンジャシリ公園は、プロンポンの暮らしを特徴づける存在です。芝生の広場、池の周りのジョギングコース、遊具やスポーツコートがあり、朝は運動をする人、夕方は仕事帰りや家族連れでにぎわいます。高層ビルが密集するスクンビットで、歩いて行ける本物の公園があるエリアは限られており、ファミリー層がプロンポンを選ぶ大きな理由になっています。
ベンジャシリ公園 — プロンポンの緑のオアシス
ソイ22〜39の個性
プロンポンの魅力は、スクンビット通りから枝分かれするソイ(路地)ごとの個性にあります。大きくは、スクンビット通りの南側(偶数ソイ)と北側(奇数ソイ)で性格が分かれます。
ソイ22(南側)
大型ホテルとコンベンション施設が集まる、にぎやかなソイ。屋台やマッサージ店、カジュアルな飲食店も多く、アソーク方面へも歩けます。
ソイ24・26(南側)
駅とモールに最も近い住宅ソイ。サービスアパートメントやファミリー向けコンドミニアムが並び、奥へ進むとKヴィレッジなどの落ち着いたライフスタイルモールがあります。
ソイ29・31・33(北側)
静かな住宅街とレストランが混ざる北側の中心部。夜は落ち着いていて、食の選択肢は市内でも屈指。ソイ33/1のリトルトーキョーもこの一角です。
ソイ39(北側)
緑の多い高級住宅ソイ。日本人家族に人気のコンドミニアムやアパートメントが多く、奥はプロンポンとトンローの間の閑静な住宅地へ続きます。フジスーパーの店舗があるのもこの周辺です。
リトルトーキョー(ソイ33/1)
プロンポンを「日本人街」たらしめているのが、ソイ33/1を中心としたリトルトーキョーです。短い路地に居酒屋、ラーメン店、寿司店、焼肉店、定食屋、日本式のバーや喫茶店までがぎっしりと並び、提灯と日本語の看板が連なる光景は、東京の路地裏をそのまま切り取ったかのようです。
夜になると仕事帰りの駐在員でにぎわい、店の多くは日本語のメニューがあり、日本人スタッフや日本語を話すスタッフがいる店も珍しくありません。「今夜は迷わず日本の味」という日には、バンコクで最も頼りになる一角です。周辺には日本食材のスーパーや日本式のサービス(美容室、クリニックなど)も集まっています。
レストランの具体的な情報はグルメガイド(英語)でも紹介しています。
日本人の暮らしを支えるインフラ
プロンポンが日本人に選ばれ続ける理由は、飲食店だけではありません。日常を支える「日本仕様」のインフラが徒歩圏に揃っています。
フジスーパー(UFMフジスーパー)
日本の食材を扱うスーパーの代表格で、ソイ33/1やソイ39の周辺に複数の店舗があります。調味料、豆腐や納豆などの日配品、日本米、惣菜、お菓子まで、日本のスーパーの品揃えをかなりの範囲で再現しており、「日本の食生活をほぼそのまま続けられる」ことがプロンポン暮らしの大きな安心材料になっています。エムクオーティエのグルメマーケットやソイ33のヴィラマーケットも輸入食材が豊富です。
日本語対応の医療機関
体調を崩したときに日本語で相談できるかどうかは、海外生活の安心感を大きく左右します。プロンポンからほど近いサミティヴェート病院スクンビット(ソイ49)は日本語対応のサービスがあることで知られ、日本人居住者に広く利用されています。アソーク方面のバムルンラード病院など、国際水準の私立病院も近隣に複数あります。対応内容は変わることがあるため、受診前に各病院へ直接ご確認ください。
日本人会・日本人コミュニティ
バンコクには長い歴史を持つ日本人会があり、サークル活動や情報交換の場として駐在員家族の暮らしを支えています。プロンポン周辺は日本人居住者が特に多いため、コンドミニアム内やSNS上のコミュニティ、子育て仲間のネットワークも自然と見つかりやすい環境です。新しくバンコクに来た方でも、孤立せずに生活を立ち上げやすいのがこのエリアの持ち味です。
移動の目安
ソイの中の移動は、各ソイの入口に待機するバイクタクシーが便利です。配車アプリのGrabも広く使えますが、朝夕のラッシュ時は車の移動に時間がかかります。詳しくは交通ガイド(英語)をご覧ください。
次のステップ
旅行の方はホテルガイドへ。移住・駐在の方は生活ガイドへ。
よくある質問
プロンポンはどのあたりのエリアを指しますか?
明確な行政区分ではありませんが、一般にBTSプロンポン駅(E5)を中心とした、スクンビット通りのソイ22〜39あたりを指します。南側(偶数ソイ)にはモールとベンジャシリ公園、大型ホテルが、北側(奇数ソイ)には住宅街とレストラン、そしてソイ33/1のリトルトーキョーがあります。
リトルトーキョーとは何ですか?
スクンビット・ソイ33/1を中心とした日本食店の集積地の通称です。居酒屋、ラーメン、寿司、定食屋などの日本の飲食店が路地に密集し、フジスーパー(UFMフジスーパー)など日本の食材を扱う店も揃っています。夜は仕事帰りの日本人駐在員でにぎわいます。
日本の食材はどこで買えますか?
代表的なのはソイ33/1と周辺(ソイ39方面を含む)に店舗を構えるフジスーパーで、日本の調味料、生鮮食品、惣菜などが広く揃います。エムクオーティエのグルメマーケットやソイ33のヴィラマーケットにも輸入食材があり、日常の買い物はプロンポン内でほぼ完結します。
日本語が通じる病院はありますか?
プロンポンから近いサミティヴェート病院スクンビット(ソイ49)は、日本語対応のサービスがあることで日本人居住者に広く利用されています。受診方法や対応範囲は変わることがあるため、事前に病院へ直接確認することをおすすめします。
ベンジャシリ公園はどんな公園ですか?
BTSプロンポン駅のすぐ隣、エンポリアムに隣接する公園です。芝生とジョギングコース、遊具などがあり、朝夕は運動をする人でにぎわいます。高層ビルに囲まれたプロンポンで気軽に緑に触れられる、貴重なオアシスです。
子育て世帯にも向いていますか?
向いています。公園が近く、ファミリー向けのコンドミニアムやサービスアパートメントが多く、日本人コミュニティも厚いエリアです。日本人学校へのスクールバスが利用しやすいエリアとして通学圏に選ぶ家庭も多く、詳しくは生活ガイドで解説しています。